人生を狂わせた話

父親

還暦を迎えた父親がこの4月から新潟県で仕事をする事になった。ここ4年は広島県徳島県で単身赴任をしていたので、その延長みたいなものだが、60歳で退職すると言っていた夢は叶わず、雪国新潟へ行く事になった。

 

「新潟に決定したわ」とLINEが来た。まさかの北陸だったが、僕は「ええやん、遠いけど」と返した。「ええか?遠いで」とややネガティブな雰囲気の返事がすぐに返って来た。何て返事をしようか考えていたら、「異文化に触れれるけどな」と立て続けて返って来た。

 

決定から1カ月後の父親は行く気満々になっており、聞くと、同僚達の話によると新潟はめちゃくちゃいい場所らしく、もう一度転勤の希望が出せるなら新潟に行きたいと言う人が多いのだそうだ。理由は色々あるが何より食べ物が美味しいそうだ。日本の米どころで日本海の魚が豊富に獲れるという事でお寿司屋さんがめちゃくちゃ多いらしく、食に関してはかなり魅力的な場所だそうだ。

 

さらにGWは趣味のロードバイク(自転車)に乗って4日間かけて帰って来ると意気込んでいた。新潟から自転車でこっちに帰って来るとか、正直、、、。僕も自分の事はアホやな〜と思う事が多いが、僕の父親も僕以上にアホやな〜と思ってしまう。あの決定した時の落ち込みは何だったんだとなるくらいの切り替わりでただただ驚いてしまう。ま、父親が滞在中のどこかのタイミングで新潟旅行が出来たらいいのにと妄想中である。よっしゃ自転車で行ってやろうか。

 

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