人生を狂わせた話

時代は変わる

自転車で出勤する日常を過ごしていたら、季節の変化を感じる事は出来るが、自ら時代に触れていかないと時代の変化と言うものは感じとる事ができない。なので、意識的に振り返ってみるか、強烈なパラダイムシフトに出くわした時、時代は変わっているのだ、と言う事実を知る事が出来る。

 

高価な革靴を買っては大切に磨き5年10年と変わらずに履き続ける事が、心から幸せだと感じる性格だが、その突き付けられ新時代の到来も案外好きだったりする。

 

寿司と言うものは手で握る事によって丸みがあり、それが人の手によるものだと言う価値を与えてくれる。そして、それは熟練した職人さんの技の結晶だったりする。なので、ロボット技術が発達すればするほど、ロボットはより人間らしくが求められ、職人技に近づけようと改良されていく。これがロボットをコントロールする人間の心理だと思う。

 

インスタグラムで寿司を握るロボットが映し出された。勿論、スシローなど大手チェーン店でもその様なロボットは導入しているので、今更驚く事はないが、今回見たのは強烈だった。お寿司に角がありカクカクしているのだ。これにはたまげてしまった。人間には出来ないロボットらしさ全開のお寿司である。こうなれば最早、職人芸とかの領域ではなく、ロボット芸であり、到底人間では追いつけない技である。3Dプリンターの要領で四角形ブロックを積み上げてお寿司を作っていく。ロボットに追いつけない領域があれば、これは絶対に人間には追いつけない領域である。

 

大好きなボブディランが とにかく時代は変わりつつあるのだ。と歌った様に時代とは変わるもので、受け入れられなくなった瞬間、老いが始まるのだと思う。今回、四角いお寿司を見てそう思った。味はわからないが、見た目が凄い。これが時代が変わる瞬間である。

 

f:id:ragtime5493:20190329221901j:image