人生を狂わせた話

乾燥機

僕は月に1回コインランドリーに行く。理由はジーパンを乾燥機にかける為だ。常識的な話をすればジーパンを乾燥機に入れたら縮むので入れない方がいいのだが、それには訳がある。訳ありジーパンなのだ。

 

僕の履いているジーパンのデザイナーの話によると、ジーパンは乾燥機に入れた方が生地がギュッとなり強くなるので長く履けると言っていて、乾燥機をオススメしているのだ。頻度は洗濯する度に乾燥機に入れろと言っているわけではない、あくまでも時々。

 

生地を強くする意外の理由がこれまた凄くて、デザイナーがリーバイス、特に1970年前後の501の66に憧れて、形、色落ち、細部の至る所をとことん拘り抜いて作ったのがこのジーパンで、それを完成させるのが乾燥機なのだそうです。つまり、その時代のアメリカの家庭では家に乾燥機があり、日本の様に服を干すという事はせずに、大量の洗い、全て乾燥機に入れてしまう。それによって出来たジーパンのシワつまりパッカリングや色落ちが最高だと言うのだ。

 

日本では1995年あたりのビンデージデニムブームのおかげで、レプリカデニムが流行り、ジーパンの洗濯の仕方は半年に一回、もしくは年に一回といういわゆる根性履きが定着してしまった。けど、これが間違いなのだ。ジーパン本来の色、インディゴ染めが綺麗なサックスブルーに色落ちしていくのが

 

 

 

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